鋼材
VG1号ステンレス材
口金
水牛ツノ
柄
ウォルナット天然木
サイズ
長さ 318 × 幅 53 × 厚さ 20 mm
刃渡り
165 mm
重さ
125 g
生産地
福井県 武生 & 大阪府 堺
軽さ
切れ味
研ぎやすさ
錆びにくさ
About Blade
刃について高級なVG1号ステンレス材を鋼材として使用することで、サビに強く、非常に切れ味も良く、さらには研ぎやすい、刃物にとってはまさに理想的と言える刃に仕上げました。
また、ダマスカスによる圧倒的な上質感だけではなく、刃付けを両刃にすることで利き手や包丁の技術を気にする必要なくお使いいただける使い勝手も良い逸品となっています。
About Handle
柄について持ち手には高級家具などにも使われる天然のウォールナット材を使用し、握りやすく手に馴染む八角型に仕上げました。高い耐久性を持ちながら手にもよく馴染む、使うたびに風合いを増す革製品のように経年変化を楽しめる1本です。
持ち手と鋼材をジョイントしている口金には、1頭の水牛から生涯たった2本しか取れないツノ材を用いました。水に強く非常に硬い素材のため、長期間に渡ってご愛用いただけます。
Producing Area
この包丁の産地について
林金物では最高の品質を追求するため、製造工程である刃の鍛冶/刃付け/柄合わせをあえて一つの産地で作り上げるのではなく、各商品に最もふさわしい産地で順に製造をしていく形を取っています。
そして、刃に浮かぶ波模様が美しく優雅な「波舞」は福井県/武生と大阪府/堺で作られています。
武 生 Takefu, Fukui
京都と金沢の中間に位置する越前エリアにある街、福井県武生市。
越前はモノづくりの名産地で、武生に隣接する鯖江の街は眼鏡の産地として武生と同様に世界的に知られている。
歴史を遡ると、元々は京都の刀匠・千代鶴国安が日本刀作りに適した土地を求めて越前に移り、日本刀を作るかたわら付近の農民のために鎌を作ったことが、武生で作られる越前打刃物の始まりとされています。
江戸時代には鎌やナタが多く作られ、特に鎌については日本全国の中で生産量一位を誇るほどでした。
日本古来の火づくり鍛造技術。鋼を火で熱して柔らかくし、叩いて圧力を加えることで金属同士の組織を頑丈にしていきます。
他の産地ではあまり見られない、刃を二枚重ねたまま裏と表からハンマーで叩いて鍛え、形を作るところがユニーク。
他の産地には見られない「タケフナイフビレッジ」という共同製造所があり、そこに職人が集まって定期的に刃物づくりを行っています。
職人同士の交流も盛んで、熟練の職人から若い職人まで切磋琢磨しつつ刃物製作に励んでおり、若い刃物職人さんが増加しているのも注目すべき点です。
堺 Sakai, Osaka
大阪府の中でも大阪市に次いで2番目に人口が多く、大阪でも南エリアのベッドタウンである堺市。
堺は古墳が数多く点在していることで有名ですが、かつてその古墳群を作る土木工事に必要であった工具を製造するために日本全国から鍛冶職人が堺に集まって住みつき、鍛冶の技術が発展したと言われています。
その後、江戸時代に幕府の令により、堺の専売として煙草の葉を刻む「たばこ包丁」が堺で作られるようになることで堺が刃物の町として有名になり、刃物を作る技術が時代の流れとともに堺の刃物職人達に脈々と受け継がれ、現在に至るまで最高品質の鋭い切れ味の包丁が生産されています。
堺刃物は、その地域の中で分業体制が取られています。
1本の包丁が出来上がるまでには、火造り鍛造、刃付け、柄付けなどそれぞれの工程を専門の老舗業者が担っており、包丁の形になるまでをざっと見積もっても30以上の工程を経て作られています。
堺で作られる包丁の特徴は、優れた鍛冶技術と、切れ味の決め手となる刃付け技術の高さにあります。
和食や割烹など、プロの料理人に使われている和包丁の90%以上が堺産の包丁とも言われており、世界に誇る日本の刃物文化を古くから牽引しています。
Precautions For Use
ご使用上の注意刃を錆びさせないために
- 調理後は食器用洗剤で汚れをキレイに落とし、乾燥した布で水分を拭き取って保管してください。
刃を劣化させないために
- 食洗器は絶対に使用しないでください。
- 刃を火で炙ったり、オーブンに入れたりしないでください。殺菌する場合は、熱湯で消毒してください。
刃を欠けさせないために
- 金属や石、ガラス製のまな板などの硬い物の上では使用しないでください。
- 冷凍食品や骨付き肉など硬い物を切るのに使用しないでください。
- 包丁を何本も同じ引き出しに入れると刃同士がぶつかり欠ける可能性があるので、一緒に入れないでください。
安全のために
- 取り扱いの際は刃先に充分注意してください。
- 常に乳幼児の手が届かない安全な場所に保管してください。