堺孝行の牛刀210mm、黒影とイノックス和式どっちを選ぶ?違いを比較

堺孝行の牛刀210mmには、当店で扱う2つのシリーズがあります。V金10号の黒影(くろかげ)と、AUS-8のイノックス和式です。どちらも大阪・堺の職人による両刃の牛刀で、八角柄に水牛角の口輪が付きます。違いは鋼材・刃の表面・価格の3点。このページでは、明治5年(1872年)創業の林金物が、どちらがどんな人に向くかを整理します。

牛刀で鶏むね肉を切り分ける手元

30秒でわかる結論

黒影 牛刀210mm イノックス和式 牛刀210mm
鋼材 V金10号(HRC60-62) AUS-8(HRC58-59)
刃の表面 鎚目+黒フッ素加工(黒い刃) 鏡面仕上げ(銀色の刃)
切れ味の持ち 長い。研ぐ回数が少なくて済む 標準。研ぐ回数はやや多め
研ぎやすさ 硬い分、少し時間がかかる 短時間で刃が戻る
食材の張り付き 鎚目と加工で離れやすい 一般的な包丁と同じ
価格(税込) 23,800円〜34,800円 14,800円〜25,800円
向く人 切れ味の持続と見た目にこだわる人 初めての本格包丁、気軽に毎日使いたい人

共通していること

  • 大阪・堺の職人によるハンドメイド(堺打刃物の産地)
  • 刃渡り210mmの牛刀。肉のかたまり、キャベツの千切り、大きな魚の切り身まで、引いて切る作業が楽
  • 両刃なので右利き・左利きどちらでも使える
  • 八角柄+水牛角口輪。柄は朴・ウェンジ・黒檀から選べる
  • ステンレス鋼なので、洗って拭くだけで錆の心配はほぼない

違い①:鋼材——V金10号とAUS-8

黒影のV金10号はHRC60-62、イノックスのAUS-8はHRC58-59です。硬いほど薄く鋭い刃が付き、切れ味が長持ちします。その代わり、研ぐときは時間がかかり、冷凍食品や骨に当てると欠けやすくなります。AUS-8は粘りがあって欠けにくく、家庭の砥石で短時間で刃が戻ります。詳しくはAUS-8 vs V金10号の比較をご覧ください。

違い②:刃の表面——黒フッ素加工か、鏡面か

黒影は、職人が鎚で打った凹凸(鎚目)の上に黒いフッ素加工を施しています。くぼみが空気の層をつくり、じゃがいもや生肉のような張り付きやすい食材が刃から離れやすくなります。研ぐと刃先の黒は少しずつ落ちますが、切れ味には関係ありません。イノックスは鏡面仕上げの銀色の刃で、クレンザーで磨けるなど手入れに気を使いません。

違い③:価格

同じ朴柄で比べると、黒影 23,800円、イノックス 14,800円。差は9,000円です。差額の中身は、鋼材と鎚目・フッ素加工の手間です。

こんな人には黒影

  • 研ぐ回数を減らしたい(切れ味が長持ちする)
  • じゃがいも・大根・肉が刃に張り付くのがストレス
  • 黒い刃の見た目が好き。キッチンの主役にしたい
  • すでに砥石で研ぐ習慣がある

こんな人にはイノックス和式

  • 初めての本格的な包丁で、まず使い慣れたい
  • 研ぎの練習もこれからなので、研ぎやすい鋼材がいい
  • 予算は2万円以内に収めたい
  • プロの厨房でも定番の、気を使わない包丁がいい

柄はどれを選ぶ?

刃はどの柄でも同じです。朴(ほお)は軽くて明るい色、ウェンジは濃い茶色で木目がはっきり、黒檀は最も重く艶があります。重さの違いが手の中のバランスに出るので、軽快に使いたい方は朴、どっしり構えたい方は黒檀が向きます。詳しくは包丁の柄の種類と素材で解説しています。

牛刀と三徳、どちらにする?

三徳170mmはまな板の幅に収まりやすく、家庭の1本目に。牛刀210mmは刃が長い分、大きな食材と、引いて切る作業が楽です。料理の量が多い家庭や、よく料理をする方は牛刀を選ぶ方が多いです。

林金物で買うと付くもの

  • 研ぎ直し初回無料(2回目以降1本1,500円〜・郵送可)
  • メーカー保証書
  • 初期不良の30日保証
  • 送料は全国900円、3万円以上で無料

よくあるご質問

Q. 黒影とイノックスで重さは違いますか?

刃の形は同じで、重さの違いは主に柄の木材によります。朴が最も軽く、黒檀が最も重くなります。

Q. 左利きでも使えますか?

使えます。どちらも両刃です。

Q. 研ぎ直しはどちらも同じ条件ですか?

同じです。当店でお買い上げの包丁は初回無料、2回目以降1本1,500円〜で、郵送で承ります。